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予防接種

専用冷蔵庫予防接種の効果を最大限発揮するにはワクチンの温度管理がとても大切です。
当クリニックでは薬剤保存専用の冷蔵庫を備えています。

 

 

薬剤保存専用冷蔵庫→

 

予防接種時の一般的な注意

  • 接種直後は稀に強いアレルギー反応が出ることがあります。急な症状にもすぐ対処できるようにクリニック内あるいは駐車場等で20分から30分はお待ちいただけますようお願いします。
  • 卵アレルギーのある方:麻疹風疹、おたふくかぜ、インフルエンザ、(黄熱)ワクチンには卵成分の微量混入があります。しかし卵アレルギーであっても呼吸困難やぐったりする等の激しい症状(アナフィラキシー)がなければ接種できることが多いです。
  • 注射の生ワクチンを接種した後に、別の注射の生ワクチンを接種する場合は27日以上あける必要があります(4週目から可能)。他のワクチンの組み合わせでは接種間隔の制限はありません。ワクチン接種のスケジュールに関してはご相談ください。

予防接種のスケジュール

当日お持ちいただくもの

母子健康手帳、予診表(公費接種の場合には各市町村から配布されたもの。自費の接種は以下のリンクから説明文と予診票をダウンロードできます)、保険証、乳幼児医療証をご用意ください。
○インフルエンザ
○おたふくかぜ
○水痘
○B型肝炎

徳島県における公費での予防接種

母子健康手帳と各市町村の予防接種予診票が必要ですのでお忘れなく。

●ロタウイルスワクチン

ロタウイルスは乳幼児期に胃腸炎を起こす数々のウイルスの中でも重症化して入院することも多い感染症です。ワクチンは重症化を90%以上予防できます。生後2か月から接種を始めるのが標準です。

 
●ヒブワクチン

インフルエンザ桿菌による細菌性髄膜炎を予防できます。生後2か月から接種を始めるのが標準です。

●肺炎球菌ワクチン

髄膜炎を起こしやすい血清型の肺炎球菌に対する不活化ワクチンです。肺炎球菌による細菌性髄膜炎は重症例が多く、予防接種が大切です。髄膜炎の他に菌血症や中耳炎にも予防効果があります。生後2か月から接種を始めるのが標準です。

●B型肝炎ワクチン

定期接種では1歳未満が対象ですが、1歳以上の方も任意(自費)で接種できます。日本では以前から母子感染予防に使用されて高い予防効果が確認されています(B型肝炎キャリアの母子感染の約95%を予防可能)。日本では大人を含めて毎年約2万人が新たにB型肝炎にかかると推定されています。また、遺伝子型Aという海外に多いタイプのB型肝炎が日本でも増えつつあり、このタイプは乳幼児だけでなく年長児や成人も慢性化しやすいので問題になっています。集団生活でのキャリアからの感染や、知らない間にキャリアになった家族から子供さんへの感染もあるので予防接種が必要です。

●四種混合ワクチン(DPT−IPV)

ジフテリア、百日咳、破傷風の細菌感染症とポリオウイルス感染症を予防するワクチンです。生後2か月から接種を始めるのが標準です。

●五種混合ワクチン(DPT−IPV-Hib)

2024年4月に定期接種になりました。ジフテリア、百日咳、破傷風、インフルエンザ桿菌の細菌感染症とポリオウイルス感染症を予防するワクチンです。生後2か月から接種を始めるのが標準です。

●BCG

乳幼児の重症結核の予防に有効です。接種後の経過は接種後10日頃から18個の接種痕に一致して赤くなり、4週頃にはカサブタ、腫脹等をつくり3カ月程度で反応が弱くなり痕が残ります。ただし接種後10日以内の早い時期に赤く腫れあがり、接種部位が化膿して1週間以上続く場合は『コッホ現象』のことがありますのでご相談ください。

●麻疹風疹混合ワクチン(MR)

1歳以上2歳未満に1回、小学校入学前の1年の2回接種が標準です。

●水痘ワクチン

1歳以上3歳未満の年齢で2回接種します。接種間隔は3か月以上(標準として6か月以上12か月未満)です。
3歳以上の方も任意(自費)で接種できます。患者さんに接触したときの緊急接種の発症予防効果は、接触後72時間以内なら60〜80%です。

●日本脳炎

日本脳炎1期の標準接種時期は3歳ですが、感染リスクの高い西日本地域では生後6か月からの早期接種が推奨されています。徳島県もブタの日本脳炎ウイルス抗体保有率が80%以上と高く、日本脳炎ウイルスのまん延地域です。1期を1週から4週間隔で2回接種、約1年後に1期の追加接種、9歳に2期を接種します。

●二種混合ワクチン

11歳から12歳に接種するジフテリアと破傷風の予防接種です。

●子宮頸がん予防ワクチン

2023年4月に9価ワクチンが定期接種になりました。ワクチンは15歳以上は3回、15歳未満は2回接種します。子宮頸がんの他に外陰癌、膣癌や尖圭コンジローマの予防にも有効です。小学6年生、中学1年生から接種を始めるのが標準です。

自費による任意接種(ここにない予防接種はご相談ください)

●おたふくかぜワクチン

諸外国ではおたふくかぜワクチンを定期接種で2回受けて流行が抑えられていますが、日本では約60万人が毎年おたふくかぜにかかります。おたふくかぜにかかると1000人に1人程度の難聴が起こります。思春期以降にかかると男性では20-25%に精巣炎、女性では5%に卵巣炎の合併症があると報告されています。1歳になったら1回目を接種し、数年後に2回目を接種します。2回目は小学校入学前に麻しん風しんワクチンの2期と一緒に受けるのがお薦めです。

●インフルエンザワクチン

12歳以下は成人と違い1回よりも2回接種の効果が良いとされています。2回接種の間隔は2週間から4週間ですが、4週間隔の効果が高いです。卵アレルギーがあっても激しいアレルギー症状の既往がなければ接種できることが多いです。

●髄膜炎菌ワクチン

学生寮や運動部などの集団生活で感染リスクが高まることが知られています。また、海外留学で入寮する場合、特に米国の学校では入学に際して接種証明を求められます。高校や大学の運動部などで入寮する場合や海外留学では、事前に接種することをおすすめします。

●A型肝炎ワクチン

A型肝炎が流行する衛生状態や飲用水の管理が悪い発展途上国に出かけたり、長期に滞在する場合は接種をおすすめします。

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