急性胃腸炎(嘔吐下痢症、はきくだし)
嘔吐下痢症(はきくだし)とは
冬になると乳幼児は嘔吐下痢症(はきくだし)によくかかります。これは主にロタウイルス、ノロウイルスやアデノウイルスなどによってうつる病気です。突然吐き始め、続いて水のような下痢(レモン色〜白色)になることもあります。高熱も1〜2日出ることがあります。通常1週間位でよくなります。
*大人にもうつるのでおむつ処理時など手洗いが大切です。
治療の基本
整腸剤や吐き気止めなどの薬を処方しますが、家庭での食事療法が一番大切です。吐き続けるときや脱水が強いときは外来での点滴や入院治療が必要になります。
家庭での治療
- 吐き気が強いときは胃腸を休めましょう(嘔吐と吐き気は発症して数時間から半日程度までに落ち着くことが多いです)。
- まずは水分から:吐き気がおちついてきたら水分を少しずつ飲ませてみましょう。
- 下痢だけになったら便の様子を見ながら少しずつ食べ物を与えていきます。
- お風呂:嘔吐や下痢かひどいときは控えましょう(お尻を洗うのは良いでしょう)。下痢のためにおむつかぶれがひどくなるので、排便や排尿時はお尻をこまめに洗ってあげましょう。
こんな時は早めに診察を
- 病院から戻ってからも吐き続けて全く水分を受け付けないとき。半日から1日以上水分をほとんど摂れないと脱水症になりやすいので早めに再診してください。
- 元気がなくてぐったり。顔色がわるいとき。唇や口の中が乾いておしっこが少ないとき。
- 血便が何度も出るとき。
次に受診するまでに
家庭で飲んだ水分の量、下痢の様子や吐いた回数などをメモしておきましよう。おむつの便を持参すると先生の診断の役に立つでしょう(ロタウイルスなどは迅速検査できます)。