溶連菌咽頭炎
溶連菌感染症とは
溶連菌という細菌がのどに感染して、のどの痛み、熱、体や手足の発疹などの症状が出ます。舌はイチゴのようになります(すべての症状が揃うわけではありません)。ヒトからヒトにうつる病気です。
溶連菌感染症のあとにリウマチ熱や急性糸球体腎炎を起こすことがあるので、きちんとした診断と治療が必要です。溶連菌は血清型が何種類もあるので何度もかかることがあります。
治療
のどの検査で溶連菌がいることがはっきりしたら、抗生剤をセフェム系なら5日間以上、ペニシリン系は10日間以上飲みます。1日か2日で熱が下がり、のどの痛みも消えます。でも途中でくすりをやめてしまうと再発します。くすりをきちんと飲まないとリウマチ熱や腎炎をおこすことがあるので、指示通りに最後まで飲むことが大切です。
検査
溶連菌は迅速抗原検査か培養検査で調べます。
溶連菌感染症のあと1−2週間頃に急性糸球体腎炎を起こすことがあります。顔がむくんだり、明らかな血尿などある場合は血尿や蛋白尿の有無を調べます。尿検査を希望される場合は薬を飲み始めて2週間から3週間目頃に1度検査しましょう。
家庭で気をつけること
(1)家族にもうつる:家族内でピンポン感染をすることがあるので、ご兄弟に抗生物質を飲んでもらう場合があります。大人は溶連菌にはかかりにくいので通常は両親の除菌は不要ですが、感染することもあります。大人がかかると「ものすごく喉が痛くなる」ので、症状ある場合にはお知らせ下さい。
(2)食べ物:のどの痛いときは、熱いものや辛いもの、すっぱいものは避けましょう。
(3)入浴:熱がなければかまいません。
こんなときはもう一度診察を
(1)2日以上たっても熱が下がらないとき。
(2)のどの痛みが強くて水分を飲まないとき。
(3)吐いたり、ぐったりして水分を飲まないとき。
(4)顔がむくんだり、明らかな血尿などある場合は血尿や蛋白尿の有無を調べます。
保育所・学校
治療を始めて24時間から48時間たてば感染しなくなります。